プログラム・抄録集
今回、冊子版の抄録集は作成いたしません。
①会員の皆さま、②参加登録(9月4日より開始)をお済ませの皆さま、には閲覧パスワードをお送りいたしますので、下記ページより抄録集を閲覧ください。
- 抄録集の閲覧にはパスワードが必要です。学会員の方、参加登録済の方でパスワードがわからない方は、 運営事務局 にメールにてお問合せください。
- 今回、冊子版抄録集は印刷いたしません。
- 会場の都合上クロークはございませんので、ご了承願います。
- 都内もいまだ残暑厳しく、会場ご参加の方はクールビズ推奨といたします。
今回のみどころ
会期1日目9月30日(土)午前
シンポジウム1
新倉仁先生、山上亘先生、戸上真一先生、田中智人先生
子宮体癌のセンチネルリンパ節生検について、20年来取り組まれて来られました、新倉仁先生に座長をお願いいたしました。新倉仁先生にオーバービューをしていただき、山上亘先生、戸上真一先生、田中智人先生、新倉仁先生から、リンパ節生検の長期成績やリンパ浮腫等についてお話しいただきます。
要望講演1
水澤純基先生
JCOGの臨床試験の立案に統計学の立場から活躍されている水澤純基先生をお招きしました。JCOGでは他の臨床試験グループに比べ、手術ネタが多いのが特徴です。薬物療法の臨床試験とは異なる、臨床試験の立案や他の臓器グループの試験結果から、婦人科手術に注目した臨床試験を考えていきましょう。
会期1日目9月30日(土)午後
特別講演1
森實修一先生
鳥取大学は病院長・武中篤先生のご尽力により、3社のロボットが配備されています。同泌尿器科でおられる森實修一先生から、どのような使い分けをされているのか解説いただきます。また、森實修一先生は骨盤リンパ節の名称について泌尿器と婦人科の差異についても造詣が深く、これらについてもお話しいただきます。
会長企画1 Meet the new professor
小林栄仁先生、磯部真倫先生、甲賀かをり先生
今年教授になられた先生の中から、3名の先生にお越しいただきました。それぞれのご抱負をお話しいただきます。いわば所信表明演説の機会を設けました。甲賀かをり先生はビデオ講演でのご参加となります。
特別講演2
千葉敏雄先生
8K内視鏡カメラを開発された、千葉敏雄先生をお招きし、その開発の経緯、今後の臨床応用への期待をお伺いします。千葉敏雄先生は2020年にアルベルト・シュバイツァー賞を受賞されています。
シンポジウム2 医療塾討論会:広汎子宮全摘 手術解剖学の見解の相違について
藤井信吾先生が2009年2月に”Okabayashi dedicated Radical Hysterectomy”
を京都で4日間開催されました。その時の成果がQ-M分類です。この分類では神経温存術がC1に組み込まれ神経温存術式が認知されましたが、切除ラインについては混沌としています。今一度レジェンドにお集まりいただき、日本の広汎の切除ラインを皆様で検討し、後進に継承していきたいと思います。「朝まで広汎」といきたいところでしたが、3時間用意させていただきました。
パネルディスカッション1
vNOTESについて、旗振り役を担っている羽田智則先生に座長をお願いし、セッションを組んでいただきました。vNOTESの有用性と問題点を共有する良い機会になるでしょう。
特別講演3
安藤正明先生
鏡視下手術を牽引し続けている安藤先生にダビンチSPの可能性と課題について、ご講演いただきます。安藤正明先生は会場参加が叶わず、ビデオ講演でのご参加となります。
会期2日目10月1日(日)午前
シンポジウム3
第3度、第4度会陰裂傷の症例や外陰がんの手術を例に、会陰体の周囲の解剖について考えます。また、会陰裂傷の修復の仕方について高橋知子先生から解説いただきます。そしてこの会陰体の損傷が、将来の臓器脱の誘因となることを中田真木先生にお話しいただきます。
会長企画2 他科に学ぶ
伊藤雅昭先生
大腸外科領域にとどまらず次々と革新的なアイデアを具現化して来られている伊藤雅昭先生に講演をお願いしました。今回はAIを用いた情報支援下内視鏡手術がもたらす未来像についてお話いただきます。
伴大輔先生
右横隔膜下の播種は、好発部位です。この部位の横隔膜下播種を安全に切除するには肝臓をどのように脱転するか、また術後の管理方法についても解説いただきます。PDSやIDSでR0を目指すには必見の講演です。
会長企画3 傍大動脈リンパ節郭清に備えて
衣袋健司先生、中原嘉則先生
傍大動脈リンパ節郭清の安全性をテーマに企画しました。
前半は放射線医学分野の衣袋健司先生によるリンパ管・胸管の解剖です。内側のくるぶしにあるリンパ管から造影剤を注入したリンパ管・胸管の走行についてお話しいただきます。PAN郭清で乳び漏を経験した先生はぜひお越しください。
後半は心臓血管外科医の中原嘉則先生による血管損傷の対応についてです。ハイドロフィットという”のり”で、心臓手術の縫合後の止血を行っており、PAN郭清時の止血応用を提案いただいております。また、心臓外科医の働き方改革にも言及していただきます。
特別講演4
秋田恵一先生
東京医科歯科大学の秋田恵一先生に、「世界で最も受けたい解剖学講義」をお願いいたしました。シンポジウム2に続いて、会陰体周囲の解剖にも触れていただきます。「目から鱗」の知見が満載です。10数年前の解剖学的知識をアップデートしましょう。
会期2日目10月1日(日)午後
要望講演2
清水研先生
「もしも一年後、この世にいないとしたら。」の著者である、がん研究会有明病院腫瘍精神科の清水研先生にご講演いただきます。がんセンター、がん研の精神腫瘍科で多くのがん患者さんと向き合ってこられた清水研先生のお話は、術者の心構えを考える良い機会となりましょう。
特別企画 Cadaver surgical training(CST)セッション
解剖体を対象として外科手術のトレーニングが、ガイドラインのもと本邦で開始されています。学生時代の解剖学実習で解剖したホルマリン固定ではなく、組織が柔らかい固定法の普及がベースにあります。各種固定法の違いを解剖学の秋田恵一先生から解説いただき、実際の体験を通しCSTならではの特長について若手医師らにより検討します。
パネルディスカッション2
今ある外科教育に立ちはだかる問題点 -様々な立場からの検討-
産婦人科手術の教育をどうしたら良いか、働き方改革、認定試験制度などをからめて、座長2名、パネリスト6名でパネルディスカッションを行います。このセッションのためにアンケート調査をしていただいたとのことで、その結果を中心にご検討いただきます。
特別講演5
矢吹朗彦先生
本学会の大トリは、矢吹朗彦先生にお願いしました。矢吹朗彦先生とは2001年秋に札幌医科大学解剖学教室でお会いして以来、ご指導をいただいてまいりました。80歳を過ぎて今なお、執筆活動をされている矢吹朗彦先生にLatzkoと岡林手術の再構築についてお話いただきます。